当院の診療方針

心療内科、精神科に限らず、医療において、「正確に診断」し、「分かりやすく丁寧に説明を行い」、「適切な治療を提供する」ことが大切だと考えております。そのために、普段の診察においては、以下のことをこころがけております。

診療方針は、患者様と相談し、十分ご納得いただいた上で決定していきます

同じご病気でも、患者様により治療法や必要な支援が変わってきます。少しでも早期に回復して頂けるよう、診断や治療については丁寧に説明し、ご納得いただける治療方法を一緒に考えていきます。また、心理士によるカウンセリング等も含めて、お薬以外の治療法も提案させて頂きます。

診察のイメージイラスト

薬を処方する際は、医学的な根拠(エビデンス)に基づき、最小用量で効果が出るような調整につとめております

日本では、諸外国に比べて、抗不安薬、睡眠薬などの処方量が数倍多いとされており、必要性が乏しい薬を漫然と飲み続けることで副作用や依存性(クセになりやめられない)の問題が懸念されています。
ただし、充分量、充分期間、お薬を内服して頂くことが必要な方には、ご本人様と相談し、ご納得頂けるように丁寧に説明させて頂きます。また、症状が落ち着いてきた段階で、徐々に薬を減らし、治療の適正化を心がけます。

薬のイメージイラスト

正確な診断や治療のために、血液検査、画像検査、心理検査を提案させて頂くことがあります

採血検査
身体の病気がないかを確認(例:甲状腺機能の異常によりうつ病やパニック障害と同様の症状が出現することがあります)したり、肝臓や腎臓の障害、糖尿病などの副作用が出現していないかを確認する等の為に行います。
画像検査
物忘れの原因等を調べるために頭のMRI検査等を連携医療機関に依頼することがあります。
心理検査
ご本人様の心理的特徴、特性(得意、不得意等)をご自身でも把握して頂くことが、今後の治療に役立つことがあります。最近では、「発達障害」の心理検査を希望される方も多いです。

ご注意点:診療に関してご理解いただきたいこと

  • 原則として16歳以上の方を対象とさせて頂いております。また、18歳以下の方は、保護者の方と同伴での受診をお願いします。
  • 当院では画像検査(MRI等)を行うことが出来ないため、必要な方には、連携医療機関で検査をして頂けるようご紹介させて頂きます。
  • 当院では点滴や入院設備などがないため、激しく興奮し他人を傷つける可能性の高い方や、自殺の危険性が高い方に対しては、充分な対応が困難となる可能性があり、連携医療機関へご紹介させて頂くことがございます。

当院で診療している主なご病気

下記に、当院で診療するこころの病気の一部をあげさせて頂きました。ここに記載されている病気や、症状に限らず、こころの不調は早期発見、早期治療が大切です。どのようなことでも、まずはお気軽にご相談頂ければありがたいです。

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